ここは仕組みから学ぶ「詳しい版」です。設定を終わらせたいだけなら 全10ステップの手順書 が近道です。
フォルダとファイル、そして「場所」という考え方
このページのゴール:フォルダの入れ子と「パス」の考え方が分かる
所要時間の目安: 15分動作確認日: 2026-08-15このパソコンパソコン全体(いちばん外側)
Users利用者ごとの部屋
あなたの名前= ホームフォルダ(~)
dev1-5で作った作業用フォルダ
外側から順に「/」でつなぐと…
パス: /Users/あなたの名前/dev
フォルダの「住所」を1本の文字列にしたものがパスです。
手順
1. ファイルとフォルダの違いを言えるようにする
- ファイル は、中身そのものです。文章・写真・アプリの部品などです
- フォルダ は、ファイルを入れるための入れ物です
そしてフォルダには、もう1つ大事な性質があります。 フォルダの中に、さらにフォルダを入れられます。 マトリョーシカ人形のように、何段でも重ねられます。 この重なりを「入れ子(いれこ)」と呼びます。
パソコンの中身は、全体が1つの大きな入れ子になっています。
2. ホームフォルダを開く
あなた専用の起点になるフォルダを、実際に開いてみます。
Mac の場合
- デスクトップをクリックして、Finderに切り替えます
- メニューバーの「移動」をクリックします
- 「ホーム」(家のアイコン)を選びます
Windows の場合
Windowsキーを押しながらEを押して、エクスプローラーを開きます- 上のアドレス欄をクリックします
%USERPROFILE%と入力して、Enterを押します
%USERPROFILE% は「あなた専用のフォルダ」を指す合言葉です。今は覚えなくて構いません。
開いたウィンドウには「デスクトップ」「ドキュメント(書類)」「ダウンロード」などが見えます。 これが ホームフォルダ です。 あなたのファイルは、基本的にぜんぶこの中に入っています。
3. 今いる場所を常に表示させる
Mac の場合
Finderに「いまどこにいるか」を常に表示させます。
- メニューバーの「表示」をクリックします
- 「パスバーを表示」を選びます
ウィンドウの下端に、細い帯が現れます。
そこに Macintosh HD > ユーザ > あなたの名前 のような道順が表示されます。
これが、いま見ているフォルダの「場所」です。
Windows の場合
エクスプローラーは、最初から上のアドレス欄に場所を表示しています。
- アドレス欄を1回クリックしてください
PC > ローカルディスク (C:) > ユーザー > あなたの名前のような表示が、C:\Users\あなたの名前という文字列に変わります
クリックすると本当の書き方が現れる、と覚えてください。
別のフォルダを開くたびに、この表示が変わることを確かめてください。
4. パスを読めるようにする
いま見ている道順を、文字だけで書く方法があります。 それが パス です。
Mac の場合
たとえば、あなたのデスクトップのパスはこう書きます。
/Users/あなたの名前/Desktop
読み方のルールは3つだけです。
- 先頭の
/は、Mac全体のいちばん外側(根元)を指します - 途中の
/は「その中の」という区切りです - 左から右へ、入れ子を1段ずつ潜っていきます
つまり上のパスは「根元 → Users → あなたの名前 → Desktop」という道順です。
Windows の場合
たとえば、あなたのデスクトップのパスはこう書きます。
C:\Users\あなたの名前\Desktop
読み方のルールは3つだけです。
- 先頭の
C:は、いちばん外側にあるディスクの名前です \は「その中の」という区切りです- 左から右へ、入れ子を1段ずつ潜っていきます
つまり上のパスは「Cドライブ → Users → あなたの名前 → Desktop」という道順です。
⚠️ この \(バックスラッシュ)は、日本語のキーボードでは ¥(円記号)のキーで打ちます。画面に ¥ と表示されても、同じ文字として扱われます。
ここで、罠を1つ知っておいてください。 画面には日本語で表示されますが、本当の名前は英語です。
| 画面での表示 | 本当の名前(パスで使う) |
|---|---|
| ユーザ/ユーザー | Users |
| デスクトップ | Desktop |
| 書類/ドキュメント | Documents |
| ダウンロード | Downloads |
パスを書くときは、右側の英語の名前を使います。
5. ~ という省略記号を覚える
Mac の場合
あなたのホームフォルダのパスは /Users/あなたの名前 です。
Windows の場合
あなたのホームフォルダのパスは C:\Users\あなたの名前 です。
これは頻繁に使うので、~(チルダ)という1文字で書く約束があります。
~= あなたのホームフォルダ~/Desktop= ホームフォルダの中のデスクトップ~/dev= ホームフォルダの中の作業フォルダ(このあと 1-5 で作ります)
この ~ は、この先のほぼ全ページに登場します。
「〜」(波ダッシュ)ではなく、半角の ~ です。
Windows の場合
Windowsのパスは \ 区切りですが、ターミナルの中では ~/dev のように / で書けます。このサイトのコマンドは、そのまま貼り付けて動きます。
✅ ここまで出来たらOK
確認すること:「~/Desktop はどこ?」に自分の言葉で答えられる(答え: ホームフォルダの中の Desktop)
そうならない場合 → エラー逆引きページ を見てください。
📖 出てきた言葉
パスpath / パス
ファイルやフォルダの場所を、1本の文字列で表した「住所」。Macは /、Windowsは \ で区切る。
ターミナルでは場所をすべてパスで指定する。読めないと、どこで作業しているか分からなくなる。
ホームフォルダhome folder / ホームフォルダ
あなた専用の起点フォルダ。~ と省略して書ける。
この先のコマンドの多くが、ここを出発点にして動く。
ディレクトリdirectory / ディレクトリ
フォルダの別名。意味はまったく同じで、ターミナルの世界ではこちらの呼び名が使われる。 エラー文には folder ではなく directory と出てくる。同じものだと知らないと余計に混乱する。
「移動」メニューが見当たらない
メニューバーは、いま使っているアプリのメニューに切り替わります。 左上の太字が「Finder」以外になっていないか確認してください。 デスクトップを1回クリックすると、Finderのメニューに戻ります。
パスの区切りが ¥ や \ になっている記事を見た
それは Windows の書き方です。Macのパスの区切りは /(スラッシュ)だけです。
Windows向けの解説記事を読むときは、読み替えが必要です。
アドレス欄がどこにあるか分からない
エクスプローラーのウィンドウの上のあたり、左右に長い横長の欄です。
フォルダ名が > で区切られて並んでいる部分がそれです。
Ctrl + L を押すと、その欄が直接編集できる状態になります。
パスの区切りが / になっている記事を見た
それは Mac や Linux の書き方です。Windowsのフォルダ表示では \(円記号のキー)を使います。
ただしターミナルの中では、/ と書いても通じることがほとんどです。
このサイトのコマンドは、そのままコピーして使えます。