Claudeにあなたのことを覚えさせる
このページのゴール:自分専用のグローバル設定と、失敗を忘れない仕組み(hook)が入り、GitHubに非公開で保管されている
所要時間の目安: 30分動作確認日: 2026-09-21設定には2種類ある
Claude Codeは、作業を始めるときに指示書を読んでから動きます。 4ページ目で3行だけ書いたのが、その指示書です。
指示書には、置き場所によって2種類あります。
| グローバル設定 | プロジェクト設定 | |
|---|---|---|
| 置き場所 | ~/.claude/CLAUDE.md | そのフォルダの中の CLAUDE.md |
| いつ読まれるか | いつでも | そのフォルダで作業しているときだけ |
| 何を書くか | あなた自身のこと | その案件のこと |
両方あるときは、どちらも読まれます。 片方が消えるわけではありません。 広いほう(グローバル)が先に読まれ、そのあと狭いほう(プロジェクト)が重なります。
冒頭の ~ は、あなたのホームフォルダを指す記号です。
つまり ~/.claude/CLAUDE.md は、あなたの持ち物の中にある設定ファイル、という意味になります。
書き方には、推奨されている形がある
Anthropic(Claudeを作っている会社)が、書き方の目安を公開しています。
- 200行以内に収める … 長いほど守られにくくなります
- 具体的に書く … 「きれいに書いて」より「2文字ぶん字下げして」のほうが効きます
- 見出しと箇条書きで整理する … だらだらした文章より読み取られやすくなります
- 矛盾を残さない … 反対のことが2箇所にあると、どちらかが無視されます
これから貼るお願いには、この目安が組み込んであります。
失敗から学ぶ仕組み
設定を書いただけでは、Claudeは同じ失敗を繰り返します。 あなたが「違う」と言ったことを、次の作業のときに思い出せないからです。
そこで、失敗を書き留める専用のノートを1つ作ります。名前は学びノート。置き場所は、設定と同じ ~/.claude の中です。
- あなたが「違う」「やり直して」と言うと、Claudeがその場で学びノートに書き留めます
- 同じ失敗が2回目になったら、Claudeはそれを「いつも守るルール」に格上げします。書き足す先は、この設定か、その作業専用の手順書(スキル)です
- 格上げが済んだ項目は1行に縮めます。ノートが長くなりすぎないようにするためです
ノートを1冊にまとめるのは、どのフォルダで作業していても同じノートを見るためです。 作業フォルダごとに記録が分かれると、別のフォルダで作業するたびに、過去の失敗が見えなくなります。
格上げ先の「スキル」は、次の10ページ目で作ります。
文章のルールは忘れられる。だから仕組みで支える
ここまでの仕組みは、全部「設定ファイルに書いた文章」です。 文章のルールは、会話が長くなるとClaudeが忘れることがあります。 「違うと言われたら記録する」も、忘れられたら記録されません。
そこで、忘れようがない場所にも置きます。
このページでは、5本のhookをまとめて入れます。1本ずつ入れる必要はありません。
- あなたが「できてない」「やり直し」と打った → Claudeが返事の前に学びノートを探し、記録します。2回目なら格上げします
- ClaudeがGitHubに保存しようとした → パスワードや鍵のファイルが混ざっていたら止まります
- その日はじめてClaude Codeを開いた → 前回失敗した自動処理があれば、会話の最初に出ます。月曜は学びの棚卸しが出ます
- パソコンが重くなってきた → 会話の最初に「重くなっている」と出ます。普段は何も出ません
- いつでも → 画面の下に、会話の残り容量と、利用枠の残りが出ます
これに加えて、rm -rf ~ のような取り返しのつかない命令の禁止リストも一緒に入ります。
Claudeが打とうとしても、仕組みの側で断られます。
手順
1. 質問に答えて、設定を作ってもらう
Claudeの入力欄に、これを貼ってください。 まずClaudeがあなたに質問してきます。 4ページ目で書いた3行は、そのまま残ります。
Claude Codeのグローバル設定(~/.claude/CLAUDE.md)を、私に合わせて作り直してください。 すでに書かれている内容は消さずに、活かしたうえで整理してください。 まず、私のことを知るために質問してください。次のことを、まとめて1回で聞いてください。 - 名前(何と呼べばよいか) - 職業と、その中での自分の立ち位置 - 使っているパソコンの種類 - Claudeに何をやってもらいたいか - プログラミングの経験があるかどうか 私が答えたら、その内容をもとに設定を書いてください。 答えた内容とは別に、次のことは必ず入れてください。 【答え方】 - 返事は必ず日本語で書く - 専門用語は言い換えずに使い、初めて出てきたときだけ括弧で意味を補う 【進め方】 - 3ステップ以上かかる作業は、先に全体の流れを見せてから始める - 頼んでいない修正はしない。気づいたことは報告だけにする - 動作を確認できて初めて「完了」とする。未確認のまま完了と言わない 【安全】 - ファイルを消す操作、お金がかかる操作、外部への送信は、実行する前に必ず確認する - パスワード・APIキー・個人情報は、外部に送らない。会話にも書かない 【学びを育てる】 - 私が「違う」「やり直して」「できてない」と言ったら、その場で ~/.claude/学びノート.md に記録する。 見出しは「### 日付 何が起きたか」、中身は「なぜ失敗したか」「次回どうするか」の2行。 どのフォルダで作業していても、記録先はこの1ファイルだけにする - 同じ型の失敗がまた起きたら、新しい項目は作らず、元の項目に「再発:日付」を足す。 そのうえで、その場で格上げする。手順があるものはその作業のスキルに1行、どの作業にも効くものはこの設定に1行。 格上げしたら、学びノートの項目は「→ 格上げ先:◯◯」の1行に縮める - 「学びの棚卸しして」と言われたら、学びノートの項目数・再発した数・格上げした数を数えて報告し、 再発したのに格上げしていないものを格上げする。学びノートは100行以内に保つ - 学びノートには、お客様の実名・金額・個人情報を書かない(「Aさん」のように置き換える) - 同じ説明を私が3回したら、失敗でなくても、この設定に1行足すことを提案する 【GitHubに保存するとき】 - 変更の説明は日本語で書く。何を変えたかではなく、なぜ変えたかを書く Anthropicが推奨している書き方に従ってください。200行以内で、見出しと箇条書きで整理し、 あいまいな表現ではなく具体的な指示にしてください。 設定の最後には、学びノートを毎回読み込むための1行を入れてください。 中身は、半角のアットマークのすぐ後ろに ~/.claude/学びノート.md を続けたもの(間に空白を入れない)です。 ~/.claude/学びノート.md が無ければ、「# 学びノート」の1行だけで作ってください。 書き終えたら、何をどこに書いたか説明してください。
質問には、思いつくままに答えて構いません。 うまくまとめる必要はありません。整えるのはClaudeの仕事です。
2. 忘れない仕組み(hook)を入れる
hook5本と禁止リストは、ひとまとめにして公開してあります。 Claudeに取りに行ってもらいます。
Mac の場合
Claudeの入力欄に、これを貼ってください。
https://github.com/Icchaso/claude-code-saikyo-set を ~/claude-code-saikyo-set に clone して、中の install.sh を実行してください。 jq が入っていなければ、先に入れてください。 終わったら結果を見せてください。
「これを実行していいですか」と聞かれたら、許可してください。
最後に「🎉 入りました」と出れば成功です。 手順1で書いた設定は消えません。足りないものだけが足されます。
📖 中身を見たい人は claude-code-saikyo-set の説明 をどうぞ。何がどう動くかが全部書いてあります。
Windows の場合
このセットは、Windowsではまだ動作を確認できていません。 手順2は飛ばして、手順3へ進んでください。
学びノートの仕組みそのものは、手順1で設定に入っています。hookが無くても動きます。
3. 立ち上げ直して、読まれているか確認する
設定とhookは、Claudeを立ち上げ直したときに読み込まれます。 Claude Codeのパネルを一度閉じて、開き直してください。
入力欄に /memory と打ってEnterを押してください。
いま読まれている設定ファイルの一覧が出ます。
その中に ~/.claude/CLAUDE.md があれば、正しく置けています。
続けて、学びノートも一緒に読まれているか確かめます。これを貼ってください。
ファイルは開かずに、いま読み込まれている設定だけで答えてください。 学びノートの1行目には、何と書いてありますか?
「# 学びノート」と返ってくれば、毎回読み込まれています。
Mac の場合
あわせて、画面の下を見てください。 🧠 のあとに会話の残り容量、⏳ のあとに利用枠の残りが出ていれば、hookも入っています。
4. あとから足したくなったら
設定は、いつでも育てられます。思いついたときに、そのまま伝えてください。
グローバル設定に、これを足してください。 (ここに足したいことを書く)
足すタイミングの目安は2つあります。
- 同じ失敗をまたされたら、2回目で。 これはClaudeが自分で格上げします(手順1で頼んだとおり)
- 同じ説明をまたしていたら、3回目で。 Claudeが「設定に足しましょうか」と提案してきます。来なければ、上のお願いで足します
回数が違うのは、放っておいたときの損の大きさが違うからです。失敗は早めに、説明は少し様子を見てから。
5. 1か月後に、育ち具合を見る
1か月ほど使ったら、これを貼ってください。
学びの棚卸しして
Claudeが、この1か月であなたから何を学び、そのうちいくつを格上げしたか、同じ失敗が減ったかを数字で見せてくれます。 格上げした数が増えて、再発が減っていれば、Claudeはあなた専用に育っています。
Mac の場合
手順2でhookを入れた人は、毎週月曜の朝、頼まなくても同じ数字が会話の最初に出ます。
6. GitHubに非公開で保管する
作った設定と学びノートは、あなたの財産です。パソコンが壊れたら消えます。 8ページ目で繋いだGitHubに、非公開で預けておきます。
⚠️ ここは慎重に進めます。 ~/.claude の中には、ログイン情報も入っているからです。
上げてよいものだけを選んで上げます。
Claudeの入力欄に、これを貼ってください。
グローバル設定を、GitHubに非公開で保管してください。 ログイン情報を絶対に外に出したくないので、次の手順で進めてください。 1. ~/.claude をGitの管理下にする 2. .gitignore を「いったん全部無視して、許可したものだけ上げる」書き方で作る。中身はこの4行にする * !CLAUDE.md !学びノート.md !.gitignore 3. 実際にアップロードされるファイルの一覧を見せて、私の確認を取る 4. 私がOKと言ったら、GitHubに claude-settings という名前の 「非公開(Private)」リポジトリを作ってアップロードする .credentials.json、会話の履歴、キャッシュ、プロジェクトごとのフォルダは 絶対に含めないでください。 手順3の確認を飛ばさないでください。
手順3で見せられた一覧を、必ず自分の目で確認してください。
CLAUDE.md・学びノート.md・.gitignore の3つだけなら正解です。
それ以外のファイル名(特に credentials を含むもの)があれば、止めてください。
なぜこの書き方をするのかというと、「全部無視してから、許可したものだけ通す」ほうが安全だからです。 逆向き(危ないものを1つずつ除外する)だと、書き漏らしがそのまま事故になります。
✅ ここまで出来たらOK
確認すること:/memory の一覧に自分の CLAUDE.md が出て、学びノートの1行目を答えられ、GitHubの claude-settings が Private で作られている(手順2を入れた人は、画面の下に 🧠 と ⏳ が出ている)
そうならない場合 → エラー逆引きページ を見てください。
次からは、こう言うだけ
設定を書き足したときや、学びノートが増えたときは、こう伝えれば保管も更新されます。
グローバル設定と学びノートの変更を、GitHubに保存してください。
📖 出てきた言葉
CLAUDE.mdクロードマークダウン
Claude Codeが作業のたびに必ず読む指示書。自分のルールや前提を書いておく場所。 一度書けば、毎回同じ説明をしなくて済む。使うほど自分専用に育っていく。
gitignore.gitignore / ギットイグノア
「このファイルはGitHubに上げない」と書いておく一覧表。 ログイン情報を外に出さないための最後の砦。書き方の向きで安全性が変わる。
書いたのに、守ってくれていない気がする
まず入力欄で /context と打って、設定ファイルが読み込まれているか確認してください。
一覧に出ていなければ、置き場所が違います。
読み込まれているのに守られない場合は、書き方があいまいな可能性があります。 「丁寧に」ではなく「敬体で書く」のように、判定できる言葉に直すと効きます。
学びノートの1行目を答えられない
設定の最後にある、学びノートを読み込む1行が抜けているか、書き方が崩れている可能性があります。
学びノートが読み込まれていないようです。 グローバル設定の最後に、学びノートを読み込む1行が正しく入っているか確認して直してください。 ~/.claude/学びノート.md が存在するかも確かめてください。
直したら、Claude Codeのパネルを開き直してから、もう一度手順2を試してください。
「入りました」と出たのに、画面の下に何も出ない
hookと画面下の表示は、Claude Codeを立ち上げ直すまで動きません。 Claude Codeのパネルを閉じて、開き直してください。 それでも出ないときは、こう聞いてください。
~/.claude/settings.json に hooks と statusLine が入っているか確認して、 入っていなければ ~/claude-code-saikyo-set/install.sh をもう一度実行してください。
失敗していないのに「学びノートに記録した」と言われる
「ちゃんと」「バグ」のような言葉に反応しています。反応しなくてよい言葉は外せます。
~/.claude/hooks/failure_signal_hook.py の SIGNALS から「ちゃんと」を外してください。
外す言葉は、自分がよく使うものに置き換えてください。
設定が長くなりすぎた
200行を超えると、守られにくくなります。Claudeに整理を頼んでください。
グローバル設定が長くなってきました。 重複や、もう要らない項目を見つけて、200行以内に整理してください。 消す前に、何を消すつもりか見せてください。
上げてはいけないファイルが一覧に入っていた
そこで止めてください。そのままこう伝えます。
いま見せてもらった一覧に、上げてはいけないファイルが入っています。 アップロードは中止して、.gitignore を見直してください。 CLAUDE.md・学びノート.md・.gitignore の3つだけが上がる状態にしてください。
間違えて「公開」で作ってしまった
すぐに非公開へ変えてください。設定には仕事の内容が書かれています。
claude-settings のリポジトリを、すぐに非公開(Private)に変えてください。